食の安全・安心が求められる中、今日では、微生物(細菌)検査をはじめとした衛生管理は、避けて通る事はできません。
当社の衛生管理/微生物検査キットのstチューブシリーズは「簡単、早い、安い」を基本コンセプトに開発しました。 特別な機器や特別な知識が無くても使用できるように設計しました。専門的な知識がなくてはスクリーニング検査はできないと思われがちな微生物(菌)検査ですが、どなたでも安心して使う事ができます。
【色見本:陰性→陽性】
stチューブ判定資料はこちら
最大24時間培養
菌数が多い場合は数時間で反応を確認する事ができます。
【微生物(菌)検査キット:STチューブ】
STチューブは「誰でも」「簡単」「安く」ご利用いただける簡易型食中毒菌検査キットです。
STチューブではPP材容器に充填された液体培地と殺菌剤、検体を採取するための綿棒が一体となっておりますので、培地の調製やスワブの滅菌作業などは必要ありません。
液体培地には微生物の栄養源、pH指示薬、選択性を高めるための成分が入っており、特定の菌のみの増殖に伴うpH変化を色変化という視覚的な情報で簡単に判定できるようになっております。また保存性については、冷蔵保存で18ヶ月の長期保存性を確保しております。
資料STチューブ
Using 英文はこちら
English pamphlet 英文パンフレット
CMA05 黄色ブドウ球菌検査用
参考上代:30000円(100本)
商品名:黄色ブドウ球菌検査用 STチューブ
陽性:赤色→黄色(疑陽性)
陽性:赤色→青色蛍光発色(UVライト照射)
培養時間:~24時間以内
保管方法:冷蔵保存(2~10℃)冷暗保存(4~15℃)
消費期限:18ヶ月
動画:使い方から判定まで
食品工場・加工調理従業員の手指検査。
調理器具・調理に関わる多くのシーンで使用する事ができます。
CME05 大腸菌群・大腸菌検査用
参考上代:33000円(100本)
商品名:大腸菌群・大腸菌検査用 STチューブ
陽性:紫色→薄黄色・黄色(大腸菌群)
陽性:紫色→青色蛍光発色(大腸菌)(UVライト照射)
培養時間:~24時間以内
保管方法:冷蔵保存(2~10℃)冷暗保存(4~15℃)
消費期限:18ヶ月
動画:使い方から判定まで
食品工場・加工調理従業員の手指検査。
調理器具・調理に関わる多くのシーンで使用する事ができます。
特に非加熱乳製品ドリンク・アイスクリーム類の検査。(大手ファーストフード店採用)
CMV05 腸炎ビブリオ検査用 【2020年廃番】
参考上代:
商品名:腸炎ビブリオ検査用 STチューブ
陽性:青色→黄緑色(UV照射不用)
保管方法:冷蔵保存(2~10℃)冷暗保存(4~15℃)
消費期限:18ヶ月
食品工場・加工調理従業員の手指検査。
調理器具・調理に関わる多くのシーンで使用する事ができます。
水産加工工場にて鮮魚の検査
Pシリーズ【院内感染防止用】CPM05
参考上代:受注生産
商品名:MRSA検査用・MRSA検査用 STチューブ
陽性:薄赤色→薄黄色(疑陽性)
陽性:薄赤色→青色蛍光発色(UVライト不用)
培養時間:~24時間以内
保管方法:冷蔵保存(2~10℃)冷暗保存(4~15℃)
消費期限:18ヶ月
介護施設・医療機関のドア・床・ベッドサイド・手術台・ICU・外来・臨床環境の検査
施設の定期検査。※人体への直接検査で医療判断をされる場合は医師へご相談下さい。
CMS05 サルモネラ検査用 30000円(100本)
商品名:サルモネラ検査用STチューブ
陽性:黄色→暗黒色(UVライト不用)
培養時間:~24時間以内
保管方法:冷蔵保存(2~10℃)冷暗保存(4~15℃)
消費期限:18ヶ月
動画:使い方から判定まで
CSA10 サルモネラ検査キット 参考上代48000円
サルモネラ検査キットツインタイプ
主に養鶏場でタマゴ (白身・黄身・殻) の定期検査。
マヨネーズメーカーでタマゴの定期検査。飼料メーカーで肉骨粉や
魚粉飼料の検査に向いてます。
外気・埃などの環境中のサルモネラ簡易検査は、菌自体が損傷、極微量であることが考えられ、検査は困難です。ところが、本キットでは検査前の増菌培地を用意し、増菌培地で十分に発育させることで、微量のサルモネラ菌からの検出を可能としています。また選択剤を同梱し、サルモネラ以外の菌の発育を極力抑えてあります。
STチューブ用小型培養器(インキュベータ―)
ミニック36
参考上代:オープン
●温度範囲:35~37℃ ●材質:ABS樹脂
●試験管径:直径φ12mmまで対応
●外寸法:140×70×63mm●重量:0.5kg
●ヒーター容量:16W ●電源:AC100V 50/60Hz
外径Φ12mmまでの試験管も挿入し細菌培養に使用していただくことも出来ます。
設定温度は36℃±1℃の固定式です。本機上部4箇所の穴に検査試験管を差込み、
指定された時間の培養をして頂くことにより、目的の細菌培養検査を行うことが出来ます。
参考上代:36000円
4MUPディスクと専用UVライトスタンドを併用すれば、
黄色ブドウ球菌の判定がさらに正確にできます。
●サイズ:330×85×82mm(本体)・1m(コード長)・重量:954g※専用UVライトスタンドは、大腸菌群・大腸菌用・黄色ブドウ球菌用・MRSA用チューブ使用時のUV蛍光発色の確認時に使用してください。
※LEDブラックライトは光源が強く光を透過してしまい反応がわかりにくい事があります。蛍光管のブラックライトであれば代替できる事もあります。
■ 食の安全について一般的な知識 ■
●どのくらい食中毒が起きているか?
過去のデータでは、1,369件の食中毒が一年間に発生しており、その件数は増加傾向にあります。
●食中毒の原因は?
過去のデータでは、1,369件の食中毒が一年間に発生していますが、そのうちの約60%にあたる778件が細菌による食中毒です。そのほかには、ウィルス・キノコやふぐなどによる天然毒、それから化学物質(メタノールや砒素)による食中毒があります。
●食中毒菌には何が多い?
サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、次いで大腸菌の以上4種でかなりの割合を占めています。
●サルモネラ属の特徴
サルモネラが原因でおこる食中毒のおよそ半分がサルモネラ・エンテリティディスによるものです。主な原因食品は鶏卵やその関連食品(自家製マヨネーズ・洋生菓子・卵納豆・サンドイッチなど)です。潜伏時間は8~48時間で下痢・発熱・嘔吐・腹痛などが主な症状です。
●カンピロバクター
食肉からの感染が多く、鳥のささみの刺身やバーベキューなどの加熱不足が多くの原因となっています。100個くらいの菌数で発病する報告もあり、注意が必要です。潜伏期間は2~8日と長く、発熱・倦怠感・頭痛・めまい・筋肉痛の後に下痢が起こります。
●腸炎ビブリオ
夏季の海水中には多量の腸炎ビブリオが存在しており、この時期の魚介類は全て腸炎ビブリオに汚染されてます。捕獲後の適切な温度管理が必要です。通常の食中毒菌と比較して倍以上の速度で増殖し、魚介類の刺身・寿司が感染経路の代表的なものです。潜伏時間は6~32時間で激しい腹痛、下痢が主な症状です。特に貝類は殻の部分に発生します。生牡蠣の汁を吸う為に口をつけると危険です。
●下痢性大腸菌
ほとんどの大腸菌は人体に悪い影響をあたえません。感染経路は多くの場合特定されていませんが、便や食肉、飲料水などをとおしての感染が確認されています。有名なO-157もこの部類に入ります。下痢や腹痛、血便、発熱などさまざまな症状があります。
●どうして微生物試験を行うか?
食中毒を引き起こす危険性のある経路を分析して、その対策をとりますが問題の食中毒菌が目に見えないことから、目視だけでチェックすることができません。分析と対策がうまくいっているかをチェックする方法のひとつが微生物試験です。また食品の製造過程を注意するだけではなく、仕入の原材料についてもチェックする必要があります。こちらも目視によるチェックに加えて、問題の原因となる食中毒菌の検査をすることが望ましいといえます。そこでシャーレや培地をつかって目に見えるようにする必要があります。シャーレや培地が一体化した簡易的な衛生検査キットがSTチューブになります。
●結果ごとの対処はどうすれば?
基本的に、お客様の判断基準で対処していただくことが望ましいです。厳しく行うならば、原料の場合は仕入先に知らせ、その材料は他の食材から隔離して使用しないようにします。また、環境で陽性となった場合は、汚染経路を探しその対策を講じなければなりません。最終製品で陽性となった場合は、製品の汚染範囲および汚染経路を早急に特定、対策を講じることおよび、問題のあった製品の流出を防ぐ措置が必要です。
■簡易衛生検査キットSTチューブの仕組みとQ&A■
大腸菌群・大腸菌検査用STチューブには乳糖、pH指示薬および4-メチルウンベリフェリル-β-Dクロニド(4-MUG)が含まれています。薬剤により目的の菌種以外を抑えており、大腸菌群は乳糖を分解して培地のpHを酸性に傾け、pH指示薬は紫色から黄色へ変色します。また大腸菌は4-MUGを分解して蛍光物質をつくるため、UVランプで照射して蛍光を観察することで、大腸菌か普通の大腸菌群かを判断できます。
・乳糖:糖(砂糖の仲間)の一種で、これを栄養源に出来る菌と出来ない菌がいることを利用しています。
・pH指示薬:液体のpHによって色が変わる色素です。リトマス試験紙とかも似たようなものです。STチューブの大腸菌用には、ブロモクレゾールパープルという色素が入っていて、中性付近では紫色ですが、酸性になってくると黄色になります。
大腸菌群と大腸菌の違いは? 人間を含め動物の腸内には多種多様な菌が生息しているが、それらを一括して大腸菌群と呼びます。その中の一種類が大腸菌です。
・メチルウンベリフェリル-β-Dクロニド:
大腸菌が分解できる物質です。大腸菌はこの4-MUGを分解して4-メチルウンベリフェリンとグルクロン酸をつくります。このうち4-メチルウンベリフェロンは紫外線があたると光る性質があり、UVランプで照らしてこの光を観察することで大腸菌と大腸菌群の区別をすることができます。
1. 何時間で結果が出ますか?
接種した菌数にもよりますが、はやければ4時間、おそくとも24時間後には判定可能な程度まで培地の色が変色します。
※下記写真:大腸菌は9時間後:紫色→薄茶→黄色に変化する
※下記写真:サルモネラ菌は19時間後:黄色→黒茶に変化する
2. コスト的にはどのくらいメリットがありますか?
公定法:培地代+シャーレ代+検査技師作業時間×○
(調製、シャーレ作り、検体作成、培養、カウント)
STチューブ:STチューブ代+一般作業者作業時間×○
(培養、判定)
3. 判定はどうやってしますか?
全てのSTチューブは、培地色が変化します。また、蛍光の有無を見るだけで、
面倒なコロニー数のカウントなどはありません。
4. 必要な装置・機材は何ですか?
小型培養器ミニック:
37℃前後が保てる機材であればどのようなものでもかまいません。
UVライトスタンド:
蛍光を観察する、大腸菌、黄色ブドウ球菌の有無を判断する場合に必要です。
UVライト(ブラックライト)で代用する事も可能です。その場合はLEDではなく
蛍光管が好ましいです。
5. 資格、特殊な技術は必要ですか?
一切必要ありません。誰でも簡単に使用・判定することができます。
6. 廃棄するにはどうすればよいですか?
殺菌チューブの殺菌剤を落下させる。または、煮沸消毒、オートクレーブ処理、もしくは市販の次亜塩素酸で完全に消毒してから、不燃物として廃棄してください。
7. どのくらいの感度がありますか?
環境中の検体にはそのまま当てはまらないかもしれませんが、大腸菌群の場合100個の菌でも反応します。
8. 定量判定はできますか?
STチューブは定性的な検査キットですので、残念ながら定量判定はできません。ただ、STチューブが陽性を示すまでの時間から汚染度の推定を行うことはできます。汚染がひどいほど、STチューブは早く陽性をしめし、特にひどい場合は2~3時間で培地の色が変わります。遅くとも~24時間以内で
判断する事は可能です。
9. 判定済みチューブを検査センターに送って精密な検査はできますか?
可能です。
判定後のSTチューブの菌液を検体として、菌種特定をすることができます。その場合は、※STチューブが完全に密封できていることを確認して、最寄りの検査センターに冷蔵郵送してください。※ラッピングしないと漏れます。
10. 検体採取はどのくらいの面積を擦れば適当なのですか?
特に決まりはありませんが、25 ~ 100 cm2に規定して検査するのが一般的です。またSTチューブの綿棒を生理食塩水で濡らしてから検体を拭き取る事をおすすめします。
11. 他の簡易検査キットに比べて優位な点はどこですか?
製品の寿命が長いのが特徴です。一般の液体、半流動培地、平面培地の寿命は菌による汚染が無い条件で長くても半年ですが、STチューブは18ケ月安定してご利用になれます。また、平面培地などにくらべて菌の生育が早く結果を素早く知ることができるのも特徴の一つです。
12. 消費期限はどのくらいですか?
製造から18ヶ月です。
13. 保存方法はどうすればよいですか?
冷蔵保存(2~10℃)が好ましです。
冷暗保存(4~15℃)が好ましいです。
14. 陽性になったらどうすればよいですか?
原材料の場合は、食品の仕入先に通知し、その材料はご使用しない事をお勧めいたします。
また施設内・厨房等の場合は、原因の究明を早急に行い、その対策を講じる必要があります。
品質基準の低下が考えられます。外部による指導が入る前に当社へご相談下さい。
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